
図29 船舶用ボイラ

図29は一例で、Aは炉筒、Bは燃焼室、Dは煙管、Cは蒸気ドームである。普通蒸気圧18〜20?/c?発熱量10T/h内外である。ボイラ効率は石炭たきが65〜75%、油だきで75〜80%である。 注:ボイラ効率とは蒸気に吸収された熱量と供給燃料の燃焼熱量との比をいう。 
1.水管 2.汽水ドラム 3.もどり管 4.燃焼室 5.冷却水管の管寄せ 6.過熱器 7.バーナ 図30 横形水管ボイラ
(b)水管ボイラ 蒸気胴と水胴又は管寄せとの間を連結する多数の水管をもって、蒸発伝熱面をつくっているボイラである。 これには横形、縦形などがあるが、図30は簡単な横形水管式ボイラのー例を示す。 水管式ボイラの特徴は。 ?軽量小型である。 ?保有水量が少ないので早く汽醸できる。 ?高圧高温に耐える(61?/c?・515℃) ?缶水循環が明確であるから蒸発量が多い。 ?ボイラ効率70〜90% 等以上のとおりであるから、最近の高出力機関用に適している。発生した蒸気は飽和蒸気であるから、 これをボイラの煙道又は火炉壁に設けた過熱器や再熱器で加熱して蒸気タービンに供給し、蒸気タービンの熱効率を高める必要がある。なお、最近は燃焼制御、過熱蒸気温度制御、給水加減等は、自動的に制御盤で行われている。 3・4・4 ガスタービン(gas turbine) ガスタービンが最初に動いたのは、1902年コーネル大学の大学院生のS.A.モスが試験的に製作したことによる。その後1905年2人のフランス人アルマンガンとルマールは、うまく動くガスタービンを作り今日に至った。 これは要するに、蒸気タービンは蒸気を吹き付けて動力を発生させるが、ガスタービンは、蒸気の代わりに1高熱ガスをタ一ビンの羽根に吹き付けて、動力を得る装置で、図31は基本的な原理図である。図31にみるように、大気圧の空気が圧縮機に入る。ここで3〜5気圧に圧縮された空気は燃焼室に入る。そこへ燃料が入って炉と同じように連続的に燃焼する。この燃焼され
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